今回の山東省ツアー、日程に博物館観覧が4件も入っていたのですが、私が一番楽しみにしていたのが【青州博物館】でした。だってだって、
検索したら、ミュージアムグッズが可愛かったからー!
(きゃーマテリアルおばさんー)
この青州博物館、とにかく巨大。総建築面積は5万934平方メートルで、これは東京ドームよりちょっと大きいサイズらしい。でも、なんだか柔らかそうな東京ドームの屋根に対し、総コンクリ造りの巨大建築物はドーンとした佇まいで周囲を威圧しています。
青州博物館は、中国国家文物局が分類する博物館のランクのうち、トップクラスに位置する「国家一級博物館」。その所蔵品数は6万点で、うち国家一級文物(日本でいう国宝)を含めた国指定の貴重な文化財は3千点にのぼります。
と、そんなに重要な博物館なのに、入場料は無料!ただしWeChatから要事前予約(これが外国人観光客にはハードルが高いのよね……)
内部は中央が大きな吹き抜けになっていて、その周りに展示室が配置されてます。青州一帯の石器時代から近代に至るまでの史料が一堂に介していて、まぁすさまじい展示品数。
ちゃんと観ようとしたら丸一日はかかると思いますが、団体ツアーで時間が限られていたので、青州博物館が誇る「3つの宝」をメインに鑑賞しました。
第1の宝:「宜子孫」玉璧
第一のお宝は、彫り細工を施した玉。全長20センチほどの小ぶりなものですが、特に上部の透かし彫りが、まるで機械で彫ったかのように精巧です。「宜子孫」の文字の部分なんて、よくもまあ破損せずに彫り抜いたなと思うし、円盤部分のツブツブも計算したように等間隔。これが後漢時代(西暦25年~220年)、今から2000年近くも前の人間が造ったものとは……!
これは貴族の墓から出土した副葬品。玉には防腐作用があり、「宜子孫」は子孫の繁栄を願う言葉だそうです。埋めてしまえばもう二度と人目に触れることのない物を、これだけ優美に造るというモチベーションはいったいどこから出てくるんだろう……。そういうことに労力を注げるくらい、豊かな時代だったってことなんだろか?
第2の宝:科挙の満点答案
二番目のお宝は、中国の官僚登用試験「科挙」の満点答案。現存するものは、これただ一点です。
科挙は随時代の598年から清朝末期の1905年まで、約1300年間にわたって続いた試験で、明清時代は各地方で行われる「郷試」、都で行われる「会試」、そして北京の紫禁城を会場に皇帝自ら出題・審査する最終試験「殿試」の三段階で実施されました。この「殿試」のトップ合格者を「状元」といい、1300年間でわずか約700人しかいないそうです!
こちらは明時代の趙秉忠(チャオ・ビンチョン)が1598年に受験し、見事状元となった殿試の答案。時の皇帝、万暦帝自身が記した「第一甲第一名(アンタが一等賞!)」の字が、逸材を見つけた喜びに満ちている、気がします。
超成績優秀者の文字ってどんなに流麗なんだろう、と思ったけれど、実際に見てみたら、たしかに綺麗だけど、達筆というよりも真面目な人柄が伝わってくる文字でした。受験会場で、一文字一文字丁寧に筆を運ぶ姿が、目に浮かぶよう。
25歳の若さで状元になった趙秉忠はエリート街道を闊歩しますが、52歳のときに政治抗争に巻き込まれて官職を剥奪され、その翌年、失意のうちに亡くなったそうです。
たしかにこんな繊細な文字を書く人は、世渡りがあまりうまくなさそうではあります。
第3の宝:青州の微笑み
第三のお宝は、青州博物館に隣接する龍興寺跡から出土した仏像群。その数400体以上を数え、青州博物館の4階はすべてこの龍興寺関連の史料で構成されています。
龍興寺仏像群の最大の特徴は、みんなスマイル☆していること。そのため、「青州の微笑み」と親しまれているそうです。
仏像の制作時期は、北魏時代(386年–534年)から北宋時代(960年–1127年)までの約570年間ですが、おもしろいことに、初期に造られた仏像ほど、スマイルが大きいんだって!
歳月を重ねていろんな経験をするうちに、人は微笑みを失ってしまうのかしら……。
龍興寺跡の仏像群は、1996年の出土当時、千年ものあいだ眠っていた仏像が大量に発掘されたということで、日本でも大ニュースになったらしい。
2005年に大阪の国立国際美術館で開催された『中国国宝展』に仏像が出品されたそうなのですが、我々の団体の中にその展覧会に行った人がいて、当時買ったというクリアファイルを大切に持ってきていました。
21年ぶりに再会した仏像を見つめるその人の眼差しが愛おしそうで、こっちまで目がウルウルしてしまうのでした(情緒!)
最後はお目当て、
ミュージアムショップ🫶
館内に2,3軒のショップが入っているのですが、出口に近い一番大きなショップを物色しました。
展示品をモチーフにした商品がどれも可愛くて、全部欲しくなっちゃう。
迷った末に私が選んだのはこちら!
しっかりした作りなのに、35元(2026年4月現在805円)という価格も優秀!これに中国語のテキストを入れて、学習に励むことにしましょう。
次回は、日本でも報道されるほどの社会現象になった名物グルメを食べに行きます!

<元記事>
【山東省旅行③】巨大な青州博物館の「3つの宝」と超可愛的ミュージアムショップ
(note)
https://note.com/harukatze132/n/nbffb4b2ab2f7
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