月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
目次

新年のご挨拶

 新春のお慶びを申し上げますとともに、石川県能登地方で発生した地震で被災をされた方々には心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い復旧を祈念しております。

 さて、2023年度はそれまでの数年間、我々の活動に常に負の影を落としていたコロナウィルス禍も明け、「完全正常化 1 年目」として、コロナ禍前に普通に行っていた日本人会の活動に戻す一年にしていきたいという目標を期初に掲げました。ここまでのところ8月のバーベキュー大会が諸般の事情により中止を余儀なくされた以外は皆さまのご協力と団結力のお陰をもちまして期初に予定した行事や活動を成功裡に遂行することができております。

 そしてまた2023年度は「青島日本人学校創立20周年」と「日中平和友好条約締結45周年」という2つの節目の年が経過中です。昨年11月に開催された青島日本人学校創立20周年記念式に私も参席させていただきましたが、式典後にご披露いただいた56名の児童生徒たちによる学習発表会の完成度に目を見張り、最後に全校生徒全員で合唱した「ひまわりの約束」を聴いたときの感動は今も忘れません。我々駐在員が安心して駐在地に家族を帯同できるのも青島に日本の教育が受けられる学校の存在があるからこそと再認識した次第です。本年3月には日中平和友好条約締結45周年を記念して青島日本人会としての記念植樹活動も行う予定ですので青島に在住の皆さまの積極的なご参加を期待しております。

 その他ご報告しておきたい活動として、昨年12月に青島市商務局との共催で青島市の外資企業ビジネス環境改善に向けた「青島市日系企業円卓会議」を開催しました。青島日本人会の活動目標の中に「青島市政府との関係強化活動」および「会員が抱える問題解決に向けた市政への陳情」を掲げております。我々日系企業が青島市でビジネスをするにあたり、悩みごとや困りごと、営業環境の改善要請などの陳情を初めて青島市副市長をトップとした青島市政府に直接伝えることができました。
※こちらが会議の様子です☞ 青島日本人会 (qingdaojs.org)

 提起した我々の陳情に対してはその後も市商務局が改善に向けて真摯にしっかりとフォローいただいております。

 以上のように青島日本人会は在青島日本国総領事館やジェトロ青島事務所のサポートを頂きながら、当地の日本人および日系企業の安全かつ快適な生活と、円滑な企業活動の継続のためにお役に立てるよう、会員相互の親睦・福利の向上を図り、そして生活及び企業活動などに必要な情報を提供するプラットフォームとして努めております。
 新たに始まる2024年度は青島日本人会設立35周年、在青島日本国総領事館設立15周年という節目の年でもあり、会員の皆さまには日本人会の活動に対し今後も更なるご支援、ご協力を賜り、併せ日本人会活動への積極的なご参加をよろしくお願い申し上げます。
 最後に、辰年の本年が皆さまにとって実り多き素晴らしい一年になりますことを祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

2024年1月
青島日本人会会長
大芦 弘一

 

 
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