月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
目次

新年のご挨拶

 青島日本人会の皆様、あけましておめでとうございます。

 日本国内では、元日から能登半島で大地震が発生し、多難な一年の始まりとなってしまいました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げるとともに、そのような関係者を身近にお持ちの日本人会会員の皆様に対しても心痛をお察しいたします。皆様とともに一刻も早い現地の復旧・復興を期待したいと思います。

 さて昨年は、中国でもようやくコロナ期を乗り越え、以前の日常生活がだいぶ戻ってきたように見受けられます。自由に移動できる喜びをあらためて感じられた方も多いのではないでしょうか。3年間続いたコロナ禍の傷跡はまだ随所に残っているものの、辰年の本年、昇り龍のごとく社会全体が活気を取り戻すことを願っています。

 日中関係に目を転じてみると、昨年は日中平和友好条約締結45周年にあたり、11月には1年ぶりとなる日中首脳会談も行われました。両首脳間では「建設的かつ安定的な日中関係の構築」という大きな方向性の下で、経済交流や人的交流を積極的に後押しすることで合意しています。その理念は地方政府レベルでも徐々に浸透しつつあるように感じられます。

 昨年8月に国務院が外資企業をより重視する方針を示したのを受け、青島市でも12月に耿濤副市長の出席のもと、市区政府当局者と青島日本人会との間で初の円卓会議が開催されました。日中間の経済交流を活発化するには当地の投資環境整備が前提との観点から、今後とも当地日系企業の声を代表して発信できる青島日本人会の存在感は益々高まることが期待されます。

 今年は、下関市と青島市の友好都市関係締結45周年であるとともに、当館の開設15周年という節目の年でもあります。総領事館としては、邦人の皆様の安全及び日系企業の権益確保を最優先としつつ、これらの機運を生かし各方面で日本と青島市との交流促進に更に努めていく所存です。今後とも皆様方のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 本年が皆様にとって実り多い年となることを祈念し、新年の挨拶とさせていただきます。

2024年1月
在青島日本国総領事
斎藤 憲二

 

 

 
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