月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
目次

ふるさと自慢
<青森県むつ市、及び下北半島>

皆様こんにちは。洋馬発動機(山東)有限公司の工藤と申します。
今回は私のふるさとである、本州最北の市 むつ市がある下北半島の紹介をさせて頂きます。青島も暑い日が多くなってきましたが、少しでも涼やかな感じを受け取って頂けましたら幸甚です。

1.場所
下北半島は本州最北に位置し、右図の赤丸部です。まさに四方を
海に囲まれた半島です。子供の頃に北海道を見たことはあり
ましたが、初めて北海道に行ったのは社会人になってからでした。

2.特産品

まぐろ:本州最北の土地、大間崎で水揚げされるクロマグロは、今や世界でも有名です。過去には一匹3億円以上の値がついたこともあります。

大間崎のまぐろ一本釣りモニュメント:手前の弁天島の奥に、北海道が見えています

ホタテ:北海道に比べると水揚げ量は少ないですが、養殖発祥の地、陸奥湾では古い歴史があります。私の家系もホタテの養殖に携わっています。御存知のようにホタテは二枚貝ですが、目で危険を察すると、貝をパクパク開閉し、泳いで逃げます。

アンコウ:一般的に普及しているのは「吊るし切り」と呼ばれる捌き方ですが、ここでは冬季に取れたアンコウを「雪中切り」と呼ばれる方法で捌きます。雪の上にアンコウを置き、滑り止めと鮮度維持を両立させながら捌きます。

3.郷土料理
味噌かやき:ホタテの貝殻に、煮干とホタテの具を入れ、
みそで味をつけ、ねぎと卵でとじたものです。
昔からある家には、この料理のためだけに大きな貝殻が
数枚常備されていました。

じゃっぱ汁:タラのアラで出汁をとり、身以外に内臓(特に白子は必須)を入れて食べる、正月の年越し料理です。ブランドとなっている脇ノ沢の雄のマダラは、正月前後に高騰するほど大人気です。

4.観光名所
恐山:日本三大霊場の一つです。荒涼とした休火山と寺院の風景が琴線に触れてきます。
温泉に入浴することもでき、大祭時にはイタコが死者の言霊を呼び出してくれます。

写真左:恐山霊場山門

右:霊場から宇曽利湖を眺める

大湊ねぶた:青森市のねぶたは全国的に有名ですが、
むつ市にも大湊ねぶた祭があります。
他にも弘前市はねぷた、五所川原市は立佞武多などと、
複数の地域でねぶた祭があります。
大湊ねぶたは職人ではなく、各町内会などで
有志の方々が作ります。

元祖 烏賊様(いかさま)レース:風間浦村では生きたイカを特設レーンで泳がせ、到着順を予想するイベントがあります。来場者は着順を予想し、見事当たれば賞品が貰えます。外れてもその場で新鮮なイカを格安で食べることができます。
イカの不漁が続き、しばらくイベントは中止していましたが、今年は復活しております。
(ただし、年一回の開催となりましたので、日時を確認して御参加下さい)

ここまで長々と紹介致しましたが、個人的にお勧めしたい一番は、釣りです。私は子供の頃から家の漁船に乗り、春秋はマダイ、夏はサバ、冬はカレイを釣って、また夏は潜って遊んでいました。最近ではマグロやサクラマスといった釣りも流行って来ていますが、まだまだ釣り人口が少なく、未開拓のポイントがたくさんあります。

下北半島に行くくらいなら、北海道まで飛行機で行く方が多いと思います。都会圏からは遠く不便な場所ではありますが、一生に1度2度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

以上

 

 
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