月刊青島をご覧の皆様、初めまして、青岛尤尼帕克商贸有限公司の蟻田陸と申します。
今回私は長野県の中でも特に北方に位置する、上水内郡を紹介させていただきます。
高校を卒業後、来中するまで長野県内を6回引っ越しをして県内を転々としていましたが、上水内郡は特に長く住んでいたこともあり、皆様にこの場所の魅力を少しでも伝えられればとても嬉しいです。

１、上水内郡信濃町
「すずめの子 そこのけそこのけ お馬が通る」
日本を代表する俳人である小林一茶の生誕地である信濃町。
積雪量が2メートルを超すこともある豪雪地帯であり、冬の季節は在住者に少々厳しい面もある町ではありますが、雄大な自然に囲まれ大変美しいところです。

＞野尻湖

信濃町の中でひときわ大きな存在感を放っているのが野尻湖。 湖畔を一周する、木漏れ日が差し込んでくる爽やかな16㎞程のコースがあり、ドライブのみならずサイクリングやランニングにとてもおすすめです。 釣りが好きな方はご存じかもしれないですが、コクチバスの釣り場として有名な湖でもあり、ボートやカヤックで釣りを楽しむ人でにぎわっています。 また湖上に小さい島があり、島内に730年に創建されたとされる神社がありますので、レンタルボートやカヤック等の船で上陸し、島内を散策しながら参拝するのもなかなか楽しいですよ。 （右の写真の赤いスポットが私のイチオシスポットです笑）

＞グルメ
採れたて新鮮の焼きトウモロコシが味わえる、農家直売店が並ぶ通称「もろこし街道」では、毎年旬の時期になると県外からの観光客で大行列が起きるほど。
冷涼で寒暖差の大きい気候を活かして栽培されたトウモロコシはフルーツのように甘く、もし訪れた際には是非サニーショコラという品種を新鮮なうちに生で食べてみてください。きっとその甘さに感動すると思います。
また、ルバーブというフキのような見た目をした、真っ赤で見た目の艶やかな野菜？？の特産品があります。信濃町インターすぐそばに併設されている道の駅に、ルバーブソフトクリームが販売されているのでご賞味あれ。（梅っぽい味わい？）

＞アファンの森
イギリスウェールズ生まれの作家冒険家、故C.W.ニコルさんが黒姫高原の荒れた里山の一部を購入し「アファンの森」と自ら名づけ整備し作った、信濃町黒姫高原にある森です。afan(アファン)とは、ケルトの言葉で「風の通るところ(谷)」という意味だそうです。
野鳥の声や森の香りなど自然を五感で感じることができて、とても気持ちの落ち着く場所ですよ。


２、上水内郡飯綱町
信濃町の南側に隣接し、私が実際に住んでお世話になった町です。
大変のどかな所で、変化に溢れた中国で生活している皆様には少々退屈な場所かもしれません。ですが、古き良き日本の田舎の姿と新しい文化が合わさり、とても魅力にあふれた場所であることは保証いたします。

＞リンゴ
なんといっても飯綱町のりんご、日照量が多く寒暖差が大きい飯綱町で育ったリンゴは、果肉が締まってとても濃厚な味わいです。ここ青島に来るまで私は飯綱町でリンゴ農家をしていました。間違いなく日本一美味しいリンゴです（青森県出身の皆様ごめんなさい！）。
また、りんごには富士をはじめとしてさまざまな種類がありますが、私にとってシナノゴールドという品種が本命です。ただ甘いだけではなく程よい酸味がしっかりと感じられ、味のバランスが完璧、この味を買われて海外でも栽培されている程です。
話が少々脱線しましたが飯綱町に来られた際にはリンゴをぜひご賞味ください。
直売所で買うのも勿論いいですが、収穫シーズンに道すがらの農家から、その日に収穫された一番新鮮なものを直接買うのをよりお勧めいたします。

他にも廃校した小学校をリノベーションしたシードル醸造所が町内にあります。そこで町内産のりんごを100％使用したシードルというリンゴのお酒が造られていますのでお土産に一本いかがでしょうか？アルコール度数も低くさっぱりとした味わいが女性にとても人気があるようです。 （ここでクイズです、右の写真のリンゴは何の品種でしょうか？正解はCMの後で、、、！）

今回、松统（青岛）国际贸易（ソントン）の鈴木知明さんから記事の作成のお誘いがあり書かせていただきました。離れて長いわけではありませんがとても懐かしい気分になり、
どんなことを書こうか大変迷いながら執筆しました。ちなみに上水内郡は読めましたでしょうか？「かみみのちぐん」と呼ぶのですが、引っ越した当初は私全く読めませんでした。
もし来られる際はぜひご連絡ください！書ききれなかった部分含めてもっとご案内致します！ちなみに上の正解はメイポールという品種でございます。