月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
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ふるさと自慢

<大阪府和泉市>

 月刊青島を御覧の皆様こんにちは。青島白鷹服装有限公司の森岡康彦と申します。今回、ふるさと自慢という依頼をいただいて、いろいろと考えてみましたが、私のふるさとには自慢できるようなものはあまりありませんが、私のふるさとである大阪府和泉市をご紹介させていただきます。

 和泉市は、大阪府の南部に位置し、周りをだんじりで有名な岸和田市、包丁や江戸時代の自治区で有名な堺市、更に高石市、泉大津市、河内長野市等の都市に囲まれた、人口20万人程の小さな内陸都市です(最南部は和歌山県の伊都郡とも接しています)。大阪の中心地の一つである難波や天王寺には20分~30分程度でいくことができることもあり、高度成長時代には大阪都心のベッドタウンとして開発が進みました。現在は”トカイナカ”というシティプロモーションを行っており、都市環境と豊かな自然が調和した都市ということができます。また、関西地区のみなさんの青島への窓口である関西空港からも車で約20分程度と比較的近く、移動には非常に便利な立地条件にあります。和泉市には信太山駐屯基地という陸上自衛隊の駐屯基地があります。

 和泉市の歴史は比較的古く、かつての律令時代にも和泉国として続日本紀等に記載され、元正天皇の離宮が造営され、国の管理化である国司とは別に監という特別な官職が設置されていました。その後近代に入り、現在の和泉市に名称変更されています。

 市内各所から古代石器などが発見されており、歴史ロマンあふれる町としても知られています。特に、弥生時代の集落遺跡である池上曽根遺跡は、全国有数の大きさを誇っており、イメージキャラクターとして、コダイくんとロマンちゃんというキャラクターが人気となっています。

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 そういう長い歴史を持つ和泉市ですが、トカイナカというように、都会のような利便性があり、田舎のような豊かな自然や人の繋がりがある町で、非常に住みやすい町だと思います。

 観光スポットとしては、和泉市のパワースポットである施福寺という天台宗のお寺があり、西国三十三所巡礼という日本最古の巡礼所の一つとなっています。空海(弘法大使)が剃髪した場所とされる愛染堂や愛染明王像、馬頭観音など歴史のある作品を楽しむことができます。また、東には金剛山、北には大阪湾があり、特に秋の紅葉は素晴らしい眺めです。
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 施福寺以外にも、リサイクル環境公園という、もともとは産業廃棄物の埋立地であった場所を再開発した公園があり、施設内の機材や資源のほとんどがリサイクル品を利用しています。環境公園には、花の農場があり、四季折々の花、ハーブ園、ケヤキ林や日本庭園等もあります。この公園で収穫したラベンダーを使っての、ラベンダーオイルや巾着などのポプリ作りも大人気です。
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 和泉市を含む泉州地区は、古くからの綿スフ織物産地であり、静岡県、愛知県、兵庫県とならぶ四大生産地と呼ばれています。その起源は平安時代まで遡り、弘法大使が遣唐使として持ち帰った綿の種をこの地で蒔いたといわれていて、和泉木綿として日本の中心的な綿業地帯を形成しました。
 農産物としては、みかんやイチゴの栽培等が行われており、特にみかんは大阪府下最大の産地として知られています。また、和泉市近郊の都市のみで生産されている”水なす”という茄子は、泉州地区の名産品として関西一円で漬物や生食品として親しまれています。
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 その他、日本で唯一弥生時代の文化を堪能できる大阪府立弥生文化博物館等古代を堪能できる施設等を楽しめると共に、大阪の中心地から約30分という立地条件にあるため、コストコやららぽーと等のショッピングモールやおしゃれなカフェなどもたくさんあり、まさに郊外の中の都会という感じで非常に住みやすい町です。

 このように古代の歴史的遺物から現代の新しい施設までを揃えており、まさにトカイナカというキャッチフレーズのもと今後ますますの発展が期待される大阪府和泉市ですが、皆さんも大阪に来る機会であったり、関西空港に行く機会がある際には、是非一度お立ち寄りください。ちょっと口が悪く、柄が悪いといわれている地域(和泉ナンバーの車は関西近郊では結構有名です)ですが、非常に人情味のある地域でもあるので、皆様にも是非和泉市の良さを知ってもらいたいと思います。 

 以上です。ありがとうございました。

 

 
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