新年あけましておめでとうございます。
青島日本人会の皆様の日頃からのご支援とご協力に心から感謝申し上げます。年始にあたり、皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げるとともに、新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、ロシアによるウクライナ侵攻及びそれに伴うエネルギーや資源の高騰、サプライチェーンの見直しなど様々な問題が顕在化し、世界情勢が大きく変動する中、依然として新型コロナウイルス感染症の流行は続き、私たちの生活は様々な困難や挑戦に直面しました。こうした厳しい状況においても、皆様方におかれましては、それぞれのお立場で課題と向き合い、前向きに取り組んでおられることに対し、心から敬意を表したいと思います。
昨年は日中国交正常化50周年という大きな節目を迎えました。新型コロナウイルス感染症等による一定の制約がある中、ここ青島においても、9月6日には当館及び青島日本人会の共催で、日中国交正常化50周年記念レセプションを開催し、日中両国の皆様と共に50年の歴史を振り返りつつ、この佳節を祝福することができました。この他にも多くの方々のご尽力により、青島市をはじめ山東省各地において数々の記念行事が実施され、日中関係の然るべき発展に向け、着実な成果を見ることが出来たと確信しております。
日中両首脳間でも前向きな動きがありました。昨年9月29日には50周年祝賀メッセージが交換され、11月17日には3年振りとなる対面での首脳会談が実施されました。両首脳は、建設的かつ安定的な日中関係の構築という共通の方向性の下、環境・省エネを含むグリーン経済、医療・介護・ヘルスケアの分野での実務協力の推進や、国民交流の再活性化等で一致しました。
本年は日中平和友好条約締結45周年を迎えます。新型コロナウイルスの感染状況は依然として予断を許しませんが、規制が緩和されていく中で、日中間の人的・経済的交流が徐々に活性化され、日本と山東省、日本と中国の相互理解と交流促進が一層深まることを期待しています。
総領事館としましては、邦人の安全確保と支援及び日系企業の権益確保が最優先であることに変わりはありません。昨年12月にはこうした取り組みに資する情報提供や親睦交流活動等を長年にわたり行ってこられた青島日本人会に対して、在外公館長表彰を授与させていただきました。本年は青島日本人会の皆様とも協力し、在留邦人の皆様の中国滞在がより安全かつ充実したものとなるよう、日中間の更なる信頼と協力の関係構築に尽力して参る所存です。引き続き皆様方のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
最後に、卯年の本年が皆様にとり実り多き飛躍の年となりますことを祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。
2023年1月
在青島日本国総領事館
井川原 賢
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