皆様、こんにちは!MUFGの髙木さんよりバトンを引き継ぎました、伊藤忠(青島)有限公司の上田大地と申します。今年5月に赴任し、初めましての方々が多いかと存じますが、今後お見知り置きの程どうぞ宜しくお願い致します!早速で恐縮ですが、グリーン砲弾を発射させて頂きます。
さて私が初めてゴルフに出会いましたのは、入社1年目の社内の畜産部コンペ、夏の暑い頃だったかと記憶しております。当時私は社会人になったばかりの時分で、新たな世界への期待に胸躍らせる若者で御座いました。と同時に若者(ゆとり世代?)ゆえの無計画さと無鉄砲さを持ち合わせており、これが私のゴルフとの出会いを甘酸っぱい思い出とするとは当時の私はまだ知りませんでした。
ゴルフを始めるに当たり、私の第一の関門はゴルフ道具一式を揃える費用でした。戦前生まれの祖父母の質素倹約の教えの下で育った私は、「初心者の私には高い道具は不相応」と考えました。そこで上野のゴルフ道具屋(アメ横)に向かい、中古のゴルフ初心者セットを大人買い致しました(諭吉さんお一人で英世さんが複数名帰ってきたと記憶しています)。「弘法筆を選ばず」という言葉もありますが、初心者であった私は「ゴルフが上手くなれば道具は関係ないだろう」と楽観的に考えていたのです。弘法になるべく練習したのであれば斯様なことも言えるかもしれませんが、購入後慣れない社会人生活に忙殺された私は、数回打ちっ放しに行き、打球感が気持ち良く、練習した気になるドライバーを練習した後、コンペ当日を迎えました。あの時、「コンペ前に同期同士でゴルフに行った方が良いのでは?」という同期の提言を、なぜ聞き入れることが出来なかったのでしょう。
コンペ当日、部でレンタルしたバスに乗り込み意気揚々とゴルフ場に向かった私は、東京には無い緑と青い空のコントラストに目を奪われたのを覚えています。さあ記念すべきゴルフ人生の第一打目、練習してきたドライバーで白球を青空に打ち込もうとクラブを振り被り、思い切り良くスイングしました。強烈な打球感、しかし青空の中を飛んでいったのは黒い大きなクラブヘッド。足元を見ると、ボールは手前をコロコロと転がっていきました。そうです、力一杯に力んだ私のドライバーが捉えたのは白球ではなく、母なる地球だったのです。その時私を襲った衝撃は非常に大きなものでした。練習してきた唯一のクラブを第一打目で失ってしまったからです。クラブが折れたのはアメ横のせいなのか、私の技術のせいなのか、勿論後者だったでしょう。その後、上司からのピッチングしか握るなというアドバイスの下、振っては走り振っては走り、200を超える打数を重ねた私は、ドライバーを失い、背中とふくらはぎを襲う激しい筋肉痛を得た一日となりました。
当時ラウンドを共にした方の中には、私はもうクラブを握ることは無いだろうと思った方もいたかもしれません。ですが当時のコンペやその後のゴルフでも、一貫して私が感じた思いはゴルフが楽しいという思いでした。今でも120前後のスコアを右往左往している私ですので、中々思い通りのゴルフが出来ることは少ないですが、普段仕事や会社でお会いする、“日常”を共にする方々と、都会の喧騒から離れたゴルフ場の中で、会話を楽しみ、自然を感じ、時にはビールも飲んでの“非日常”はとても楽しいと感じております。
以上ゴルフ上級者の皆様には誠に失礼極まりない、拙いグリーン砲弾となりましたが、ここまでお読み頂き有難う御座いました。若輩者の私では御座いますが、今後ラウンドをご一緒させて頂く機会が御座いましたら、ご指導ご鞭撻の程どうぞ宜しくお願い致します。また、今後皆様も新入社員とラウンドを共にすることがあるかと存じますが、その際には、上田よりはマシだなと温かい眼差しで彼らを見守って頂ければ幸いです。
さて次回は私とは打って変わりまして、趣味は筋トレ!語学堪能!奥様は美人!という非常に羨ましい3拍子揃い踏み!、住友商事の周さんにグリーン砲弾をお願いしたいと思います。周さん、どうぞ宜しくお願い致します!
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