月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
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ふるさと自慢

<京都府城陽市>

新日清製粉食品(青岛)有限公司の今西昭彦と申します。
皆さん、京都と聞くとどういうイメージを持ちますか?
街のイメージでいうと、「神社仏閣」「舞妓さん」「古都」といったところでしょうか?また、人のイメージで言うと「本音と建て前を分ける」「いけず(意地悪)」
が思い浮かぶかも分かりません。
私が、26歳まで住んでいた京都府城陽市は、京都といっても郊外に立地しており、有名な神社仏閣もなく、比較的新しい市であることから、上記いずれのイメージも当てはまりません。一方、京都と奈良の丁度中間(京都と奈良からいずれも5里の場所にあり、昔から『五里五里の里』と呼ばれていました)にあり、主要幹線道路が走っていることから、この方面に修学旅行をされた方は必ず通った場所でもあります(記憶がある方はほとんどいらっしゃらないと思いますが)。そんな修学旅行からもスルーされてしまう故郷ですが、地元ならではの多くの見どころもございますので、今回ご紹介させていただきます。

日本遺産認定茶畑
城陽市は宇治茶の主産地の一つで、主に抹茶の原料となる「てん茶」を生産しています。茶園の多くは、市の西部を流れる木津川河川敷にあり、木津川上流からの肥沃な土砂の流入と砂地であることから、茶の生産に適し高品質な茶が生産されています。(生産農家約25戸、生産面積約30ha、生産量(荒茶)約33t) また、伝統的な「よしず」や「こも」を使い遮光調整した、最高級の「てん茶」栽培を行う「本ず栽培」も行っており、城陽市は全国茶品評会で過去何度も農林水産大臣賞や産地賞を受賞している、日本一の「てん茶」の産地です。なお、城陽市上津屋の浜茶は、2015年度に「日本茶800年の歴史散歩~京都・山城」を構成する景観として、日本遺産に認定されています

特産品『寺田いも』
「東一口」
突然ですが皆さん、この漢字は読むことが出来ますでしょうか。正解は「ひがし・いもあらい」です。城陽市のお隣の町に残る地名で、この地方でサツマイモが良く栽培されていたことからついた地名と考えられます(由来については諸説あるようです)。寺田いもは城陽産のサツマイモのことで、『寺田』は城陽の地名から。鮮やかな紅色と甘くて柔らかい特有の味わいにあります。農園のある荒洲(あらす)地区は、寺田いもが大きく成長するのに適した砂地。これは木津川の流れがもたらした細やかな砂の蓄積によるものと言われています。栽培されている品種は甘みが上品なホクホク鳴門金時としっとりクリーミーな紅はるかで秋になると、子供たちの収穫体験も可能です。
名称:あらす観光いも掘り農園
住所:〒610-0121 京都府城陽市寺田塚本

 

金糸と銀糸
西陣織の材料として使用される金糸・銀糸産業は、明治時代に発展した伝統産業で、西陣織の生産地に近い城陽市は全国市場で大きなシェアーを占めています。金襴、帯などの和装織物や洋裁、ニット、インテリアなどに使われています。

古墳のまち
城陽市は『古墳のまち城陽』といわれるほど古墳が多く、特に市北部にかけての丘陵や扇状地上には、古墳時代をとおして100基以上の古墳が築造されました。これらの古墳をまとめて「久津川古墳群」と呼びます。久津川古墳群は、広範囲に多くの古墳が築かれたことや、古墳時代前期から後期にかけて連綿と古墳が築かれたこと、山城地域最大の前方後円墳「久津川車塚古墳」が築かれたことが特徴的な古墳群です。

この他にも豊富な地下水を利用した花しょうぶやカキツバタ、花ハス、梅などの栽培が盛んで、様々な見どころが沢山あります。この紙面ではお伝えしきれませんが、静かでとても良いところですので、皆さんも京都や奈良にお出かけの際は、「スルー」せず、ぜひとも城陽市まで足を延ばしていただきたいと存じます。

引用:城陽市観光協会 
https://xn--6oqz6c35b6zh48ipn2e0ys.jp/
城陽市産業支援サイト
https://www.city.joyo.kyoto.jp/joint/0000004388.html

 

 

 
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