月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
目次

ふるさと自慢

<静岡県浜松市>

松统(青岛)国际贸易(ソントン)の鈴木知明と申します。
私からは、子供の頃から高校卒業まで住んでいた「浜松」について紹介いたします。今回、一時帰国後の隔離中にご連絡を頂き、隔離ホテルで書きました。
コロナ情況による不自由で、この帰国中には浜松に行くこともできず、千葉県の自宅と周辺に留まっていました。なので、この作文を書きながら私自身もふるさとを振り返る良い機会になりました。
浜松市は静岡県の西部に位置し、人口80万人、面積1,558.06㎢、日本の中央南側にあります。楽器やオートバイ、うなぎ、最近では餃子のランキング争いに加わっているなどが知られるところだと思っています。でも、この街は特色があり過ぎるぐらいあって、絞り込めなくて困るぐらいです。どうでも良いかもしれない話では、鈴木の名字がとても多くて、わたしの高校のクラスで1/4が鈴木ということがありました。県庁のある静岡市と浜松市の間は、省都の済南市と青島市の関係とも似ていますね。静岡VS浜松で朝まで生テレビが放映されたこともあります。静岡市とは仲良く喧嘩の関係でした。


私が浜松を離れて以降、周辺合併や政令指定都市化があって、地図も大きく様変わって広くなっており、私が思いつきで推薦するポイントは少し狭いかもしれません。
浜松市のホームページを見なおしてみました。やはり、数々の自慢どころがありますが、私が特に浜松で自慢したいポイントは、①うまいものいろいろ②おまつり③地域のヒーローとしました。

① うまいものいろいろ

浜松といえばうなぎ養殖の発祥地。私の小学校の同級生の家がうなぎ養殖をやっており、「背開きして蒸してから焼くスタイルの白焼き」を買って、家で焼き直して食べるのが最高にうまい。タレの濃淡も最高。おかげで銀座の高級うな重を部長に食べさせてもらっても感動できない後遺症に。。。そして、三ケ日みかんと天竜茶もうまいです。しかし、実はわたしが最もお勧めしたいのはシラス干し。“釜揚げ”と呼んでいましたが、海沿いの工場で買うと半透明のシラスの間に小さな小さなタコが入っていて、白い熱いごはんに乗せて食べると、塩気もばっちり。もう溶けてなくなります。あー よだれが。。。あと、わたしは仕事がら、菓子・ベーカリー関係を差し置いてはいけません。春華堂うなぎパイ、ヤタローパン治一郎のバウムクーヘン、細江のみそまん、、いゃー よだれがとまりません。。。
ごめんなさい。

② おまつり

浜松では5月3-5日のゴールデンウィークにお祭りがあります。朝から昼過ぎにかけては砂浜で大凧揚げ、夕方から夜は御殿屋台の引き回し。“激練り”といって、ラッパを吹きながらの、いわばおしくらまんじゅうをしたり、音色豊かに横笛を吹いきながら、静かに歩いたりと、動と静のお祭りコラボレーション。
国産ピアノ第一号を誕生させたヤマハや河合楽器の生まれた楽器の街、日本初の軽自動車を誕生させたスズキや日本初のオートバイを製造したホンダの生まれたものづくりの街、世界初のブラウン管映像、、、。静と動の開発フェスティバル。あぁ、か、い、か、ん。。。
失礼しました。



少し友人の宣伝になりますが、幼なじみが、浜松でかるーいランドセルを開発しました。ことゆく社といいます。もしも、浜松に住んだら、ぜひお子さまにどうぞ。

③ 地域のヒーロー

最後に。浜松にはお城があります。徳川家康がしばらく住んでいて、出世城とも言われています。決して大きくはないですが、桜に囲まれると素敵なお城です。ところで。家康が浜松城主成り立ての30歳の頃、三方ヶ原の戦いで武田信玄に敗れ、お漏らししながら逃げ帰り、そのときの姿を描かせ、その後の戒めとして絵を眺めながら天下を目指したというそんなお話をご存知でしょうか。(研究ではこれは本当かどうかわからないようですが。)もう一人。厳密には浜松市の人ではないですが、森の石松という人がいて、浜松を含むこの地域・遠州を代表する愛され任侠の物語で、お墓もあります。馬鹿は死ななきゃ癒らねえって、死んではだめだ、、、いしまつ、いまは逃げなきゃだめだー。みたいな。。

コロナの状況はまだ少し続いていそうですが、きっといつか解消します。
はままついったら、
どうまいもんが食べれるにー。いっしょになんかやらまいかぁ。でも頑張りすぎて死んじゃーいかんに。チャンスすぐ来るでね。ときどき寝て待つだっていーら。
(方言で書いてみました。)
人間味あふれるがんばる街・遠州・浜松も、ときに気にしてみてください。
私のふるさと“はままつ”の自慢でした。ありがとうございました。

写真の引用にも利用しました浜松市ホームページ:
https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/miryoku/index.html

 

 
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