月刊青島--青島日本人会生活文化会発行
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グリーン放弾

 

 
 

皆様、初めまして。三菱日聯銀行(中国)有限公司(三菱UFJ銀行)の茂木(もてぎ)です。前回執筆の同僚の澁谷より指名を受け、気ままに書かせて頂こうと思います。

現在42歳で恥ずかしながら100も滅多に切れない私ですが、初めてゴルフクラブを握ったのは意外に古く、小学生時代にまで遡ります。

私は栃木県のど田舎育ちで、家の前には延々と田んぼが広がっていました。田舎で人がいないのをいいことに、秋冬になるとその稲を刈った後の株をティー替わりにして、父親の古いクラブで思い切りただかっ飛ばして遊ぶ小学生時代を過ごしていました。当時の遊び仲間の中では飛距離は一番で、大人になれば間違いなくうまくなると確信していました。ゴルフは飛ばせば良いというものではない、かつその良いあたりも確率が低いでは良いスコアに結びつかないことはコースデビューして早々に気付きましたが、何と自信過剰な子供だったのだろうと思います。

そこからゴルフクラブを持つ機会は多少あったものの、本格的に打ち込むことなく年月を経て社会人に。下手ながらゴルフをプレーするのは好きだったので、誘われれば喜んでラウンドに行く日々。ただ如何せん練習は好きではなかったので、スコアはさっぱり。それでも2011年に上海に赴任してから海外リゾート地でゴルフをプレーする楽しさを覚え、機会があればゴルフバッグを担いで旅行へ行っていました。

特にインドネシアのビンタン島やタイのプーケットなど海沿いのゴルフ場は開放感に溢れ、海に向かって思い切り打ち放つ快感は格別です。一緒にプレーした妻も非日常感を喜んでいたので、妻孝行もできて一石二鳥でした。

2018年4月に青島に赴任したばかりの頃は石老人ゴルフ場もあり、絶好のロケーションで、「海の街に来たんだなぁ」と実感した覚えがあります。

(ビンタン島のゴルフ場)  (プーケットのゴルフ場)   (石老人ゴルフ場)
     

練習に打ち込んでレベルアップを目指すという感じではないのですが、たまにテレビでプロの試合を見ています。

先月渋野日向子プロが優勝した全英女子オープンもテレビで見ていて、そのプレースタイルに衝撃を受けました。プロなのにあんなに楽しそうにプレーする姿に対し、アマチュアの遊びのゴルフでストレスを溜めている自分と何と違うことかと気付かされました(ストレスを溜めたまま帰宅して妻にうざがられることもしばしば)。何度か100切りができるようになってから、スコアに囚われ過ぎて、ちょっとスコアが悪いと楽しんでいない時があるなぁと思い至りました。

今回の執筆にあたり改めて過去を振り返ってみましたが、これからは失敗があっても、真っ直ぐ飛ばしたり、思ったところ付近に打てるのが何回かあるだけで楽しめていた小学生の時のような気持ちで、ストレスを溜めないゴルフをしていけたらと思います(でも、青島を去るまでに何度か100を切りたい!(笑))。

次回は丸紅(青島)の松沢さんにバトンタッチさせて頂こうと思います。

 

 


 

 
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