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3月2日(土)、1年間のうちで一番大切にしている行事である卒業式が行われました。お世話になった卒業生へ小学部5年生と中学部2年生が胸花をつけに行きました。緊張する日ですがこの時ばかりは、後輩からの嬉しい気持ちに卒業生は笑顔になっていました。 |
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卒業生の入場です。まずは小学部の卒業生です。ゆっくりとした歩幅と堂々とした顔で入場しました。どの子も気持ちの入った顔で卒業式に臨む入場となりました。 |
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続いて中学部の卒業生の入場です。義務教育課程修了の年です。最後の授業である卒業式へ一歩ずつ進んで会場に向かいます。覚悟をもった顔で入場しました。
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卒業証書授与では、小学部の卒業生からスタートしました。学級担任から一人ずつ呼名されて大きな声で返事をしていました。校長先生から卒業証書を受け取る所作も立派です。
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小学部卒業生の後は、中学部卒業生の出番です。同じ所作をするのでも、一人ひとりの声や仕草で大きく違っていました。15年間という時間をかけて形成された自己の姿が、卒業証書を受け取る際でも出ているようです。
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卒業証書授与の後は、校長先生の式辞です。卒業生へのお祝いの言葉が述べられました。校長先生のお父さんと関係のあったノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんの話をしていただきました。田中さんが若くしてノーベル賞を受賞した後に悩み苦しんだ話は、これから新しい道に進む卒業生へ大きなエールとなりました。
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校長式辞の後は、ご来賓の方からの「お祝いの言葉」です。在青島日本国総領事館の総領事中原様よりお話をいただきました。これまでに中国、青島日本人学校で学んできたことが今後それぞれの場所で必ず生きてくるので、大きな財産となったことと思いますとお話がありました。
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続いて、学校運営理事会の理事長藤井様よりお話をいただきました。全校児童生徒が兄弟姉妹のように関わり合う青島日本人学校だからこそ学べたことがあると話していただきました。この学校で日々経験してきたことが大いに役立つ時が来ます。夢を持ち新たな環境に自信を持って飛び込んでくださいと卒業生へのお話がありました。
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最後に本校PTA会長の大屋様よりお話をいただきました。山東省にゆかりのある孔子の言葉を引用して卒業生にご助言がありました。小学部卒業生には友だちを大切にすること、中学部卒業生には今この時期に学ぶことの大切さについてのお話でした。卒業生にとっては、これから先の人生をより豊かにすることにつながるはずです。
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「お祝いの言葉」の後は、中学部送辞です。中学部2年生の生徒会長が、中学部の3名の卒業生に対して3名のお世話になったところや思い出をエピソードを交えながら語りました。卒業生から教えてもらったことや今までの伝統を引き継いでいきたいと、自分たちがこれから青島日本人学校を支えていくという覚悟を話してくれました。
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続いて、中学部卒業生からの答辞です。青島日本人学校に転入してきた時の不安を先輩・後輩が取り除いてくれたことへの感謝の気持ちから話がありました。この1年間さまざまな困難があったが、乗り越えてきたことで大きな達成感があったと語りました。最後には自分の将来を語り、これから始まる高校生活で夢の実現への第一歩を踏み出す決意をしました。
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次は、小学部卒業生の門出の言葉です。小学校の思い出を1年生から順に語りました。6年生の場面では最初から最後まで笑顔で過ごそうとした1年間であったこと、これまでみんなで過ごしてきた日々が宝物になったこと、思い返せばつらいこともあったけれど最高の小学校生活でしたと振り返りました。
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卒業生の言葉を受けて、在校生から言葉と歌のプレゼントです。卒業生と在校生は向き合う形でそれぞれの感謝の思いを伝えあう機会となりました。『大空がむかえる朝』の合唱では、小学生を中心とした高音パートと中学生を中心とした低音パートのハーモニーが混ざり合い気持ちの入った合唱となりました。
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門出の言葉の最後には、卒業生から『大切なもの』の合唱がありました。少ない人数だからこそ、一人ひとりの声や表情がはっきりと分かり、在校生は涙なくしてその姿を見ずにはいられませんでした。別れを感じさせる合唱に、会場には大きな感動が広がりました。
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卒業生も一緒に歌う最後の校歌斉唱です。卒業生の表情からは学校生活をやり切ったという達成感がにじみ出ていました。在校生の歌声を背に受けながら、卒業生は堂々と歌っていました。
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卒業式の次第が終了して、卒業生の退場の時間となりました。在校生、保護者、教職員、来賓が見守る中、最後の花道を一歩ずつ踏みしめて歩いていました。
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卒業式の後は、小学部と中学部がそれぞれ分かれて保護者や来賓の方を交えて記念写真の撮影を行いました。みんな晴れやかな表情です。
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卒業式後、小学部6年生の教室で最後の学活が行われました。学活では、担任が準備した思い出の詰まったスライドショーをみて一年を振り返りました。そしてそれぞれの道へ進むみんなへ、「これから先つらいことがあるかもしれないけれど、ずっとみんなはつながっているから、安心して前へ進んでください。」とメッセージが贈られました。いつまでもSMILEを忘れず、自分の夢をつかめるようがんばって下さい!
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中学部3年生の教室でも最後の学活が行われました。卒業生3名のこれまでの学校生活を写真と映像で振り返った後、家族に宛てて書いた手紙を渡しました。少し照れくさそうにしながら、日頃言えないこと、感謝の気持ちをそれぞれに伝えました。最後に担任から、一人一人にメッセージが語られました。たった3人だったけれど、たった3人だったからこそ、3人が出会えた奇跡を振り返る涙涙の時間となりました。
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今日の卒業式をもって、青島日本人学校の中学部に進学する児童、日本に帰国して新しい生活が始まる児童・生徒、海外の日本人学校とは違う環境で生活する児童・生徒と道はそれぞれ分かれます。今日の日の思い出をずっと心に刻んで活躍してください。ご卒業おめでとうございます。
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