中学部職場体験学習

 6月21日(水)は、中学部7名(1年生5名、3年生2名)でANAの職場見学を行いました。職員の皆さまから、空港の仕事についての説明がありました。空港には4つの役割があり、どの部署も誇りと責任をもってその仕事に従事されていることを痛感しました。また、クイズ形式で応える場面もあり、楽しく学ぶことができました。ブリーフィングや荷物の仕分け現場も見学させていただきましたが、特に日本から到着した飛行機の機内見学をさせていただいたときは、興奮の連続で、私たちは貴重な体験をさせていただいているのだと感謝の気持ちでいっぱいになりました。影山所長をはじめ、ANA職員の皆さま、本当にありがとうございました。
 6月21日(水)午前、中学部3年生2名と中学部1年生1名はJETRO(日本貿易振興機構)青島事務所を訪問しました。まず所長の佐藤さんより、JETROの仕事について説明を受けました。日本と中国が貿易をする上での相談を受けていることや、アジア最大の水産物の見本市が青島で行われていること、日本からの輸入品には関税よりその他の手数料が上乗せされていることなど多くのことを生徒は初めて知り、驚いていました。また、佐藤さんの進路選択の話を聞き、「知らないことを知りたい」という好奇心の大切さに気付いていました。JETRO佐藤様、ありがとうございました。
 6月21日(水)、JETROを訪問した生徒3名は、午後より在青島日本国総領事館を訪れました。まず遠山総領事より、外務省で働く人々の職種や組織、領事館の仕事について分かりやすく説明していただきました。生徒は、幅広く勉強することや誠実や正確、謙虚といったバランスのとれた人間性が大切であることを学んでいました。また、紺野副領事には、生徒がインタビューを行いました。国家公務員を目指した理由、領事館の仕事の楽しさや大変さ、人とのコミュニケーションを図る上でのコツなど、たくさんの質問に誠実に答えていただきました。遠山総領事をはじめ在青島日本国総領事館の皆様、ありがとうございました。
 6月22日(木)から2日間、中学部1年の生徒2名が、カケンテストセンター青島試験室で職場体験学習を行いました。まず、次長の谷様より、カケンの業務について説明を受けました。生徒は、すべての繊維の原材料から製品まで、衣料、服飾、生活資材など様々な商品を検査していることを学びました。その後、実際使用されている機材や薬剤を使って、摩擦にどれだけ耐えられるか、破裂強度はどれくらいあるかなど調べ、生徒は興味深く取り組みました。最後に仕事のやりがいについても話を聞き、勤労観を深めることができました。杉田所長をはじめカケンの皆様、2日間ありがとうございました。
 6月22日(木)、23日(金)の2日間、青島嘉都麗時装有限公司で職場体験学習を行いました。会社の概要やミシンの歴史についてお話しいただき、工場内の見学をさせていただきました。下着が完成するまでの工程は、私たちが思っている以上に時間と手間がとてもかかっており、一つ一つが手作りであることや厳しい生地検査や完成後の点検などが行われていることを知りました。休憩時には、工員の方々と卓球を楽しんだり、ミシンの扱い方を教わってテッシュケース作製にも取り組んだりしました。青木総経理をはじめ、今回の職場体験にご協力いただいた職員の皆さま、貴重な2日間をありがとうございました。
 美容室J-Flyingでも2日間の職場体験学習を行いました。事前指導での「勤務はおしゃれな服装で。」との助言に驚く生徒でしたが、その意味を考えることが一つの勉強になりました。店員の方に練習台になっていただき、洗髪やカラーリングの方法を教わった後にはいよいよデビューです。「シャンプーの泡がたたない!」と困り顔の生徒にプロの手が入る場面もありましたが、お客役の担当教諭の白髪は見事に染め上がりました。さまざまな体験の他にも、美容師としての半生も語っていただき、青島で生活している今だからできること、すべきことを考える機会をいただきました。牧内様はじめ、J-Flyingの皆様2日間ありがとうございました。
 青島イオン合肥路店では、中学部3年生1名、1年生2名が職場体験学習を行いました。初日は職場説明、売り場見学後、入口にてお客様お迎え挨拶を実践しました。その後ユニフォームに着替えてレストランで製造、接客などの仕事を体験しました。2日目は、ベーカリーでパンの製造したり、床や窓の掃除をしたりするなど、たくさんの業種の仕事を体験させてもらいました。最後にお仕事についてインタビューし、生徒は職業観や勤労観を深めることができました。担当の岸本様、荒木様をはじめ青島イオンの皆様、2日間ありがとうございました。
 風林火山とラ・ルーナロッサでは、2名の生徒が1日ずつ職場を交代し、両方の店舗を体験させていただきました。両日とも、風林火山に集合し、2人そろって店内の清掃からスタートです。2日目には、手順や用具の配置を覚えて、店舗を慣れた様子で動き回る姿がありました。2日間お世話になったことで生徒たちの小さな成長も垣間見ることができました。清掃後の風林火山では、いよいよランチタイムの接客です。注文をとり、お箸やお水をお出しし、熱々のお料理を運び・・・。「いらっしゃいませ」のあいさつには、声にも表情にも緊張感がはしっていました。
 ラ・ルーナロッサでは、ランチタイムの接客の合間に、パン作りを体験させていただきました。ジェラートづくりでは、卵黄と卵白を分ける作業に右往左往。卵の割り方一つにもプロの技があることを実感しました。その後は、生徒が作ってみたいというイタリア料理の作り方を指南していただくというぜいたくな体験も。ランチタイム終了後には、コルク栓を用いた飾りものの制作もさせていただきました。店内の雰囲気に合うものをと思いを巡らせ、2日間の力作が完成です。今回、飲食店におけるさまざまな活動を意図的に設定していただき、貴重な学習の場を頂戴することができました。一つ一つの作業の根底にあるものを振り返りの中で、生徒自身が見出していってほしいと思います。濱中様はじめ、両店舗の皆様、2日間ありがとうございました。
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