小学部5年生宿泊体験学習

 今朝、小学部5年生が宿泊体験学習に出発しました。今日から3日間、青島月星靴業様、新日清制粉食品(青島)様、山東朝日緑源農業高新技術様にお世話になり、学校を離れて学習する貴重な機会です。今年のテーマは「にんじん」〜協力し合い、笑顔で過ごそう〜です。しっかり学んで、素敵な思い出をたくさんつくってきてほしいです。(見送り教員談)
 宿泊体験学習の一番初めの見学場所、青島月星鞋業公司に予定時間通り、到着しました。会議室に入り、総経理さん、副総経理さんに挨拶をし、会社についての説明を受けました。どのように靴が出来上がるのか、子どもたちは、しっかりお話を聞き取りながら、メモをしていました。少し、緊張した面持ちで、資料を見たり、質問をしたりし、工場見学への期待を高めていました。
 大きな工場の中に入って、実際に靴を作っているところを見学しました。工程順に、副総経理からのクイズに答えながら、理解を深めました。部品の裁断、模様付け、裁縫などの様子や作業の工夫に、釘付けになっている子どもたちの姿から、実物を見て学ぶことの大切を改めて感じました。子どもたちのメモ欄は、すでにいっぱいになっています。
 出来上がった靴は、最後に黄色い帽子をかぶった人たちによって、正しく作られているかとうかを検査されます。子どもたちは、機械の検査、実際に目で見て手にとっての検査があることを知り、特に機械の検査の機能にビックリしていました、また、実際に、部品を触りながら、正しいのはどれなのかを検査体験しました。最後に、会議室に戻り、たくさんの質問をしました。月星さん、見学をご協力いただき、ありがとうございました。
 予定時間ぴったりに、二番目の見学場所、新日清制粉有限公司に到着しました。4名の方々が、子どもたちを出迎えてくださいました。食品を扱う工場のため、衛生管理は厳重です。子どもたちは、玄関で、履物にカバーをつけてから中に入りました。お昼のお弁当を食べてから、説明や見学、そして、楽しみにしている調理研修に入ります。あっと言う間に弁当を食べ終え、気持ちが高まっている様子が分かります。
 はじめに、会社の説明を受けました。食品会社の中でも、主に粉を扱っている会社で、一年間にホットケーキが5億枚ぐらい焼ける粉を作っている、ということを聞き、思わす驚きの声を上げる子どももいました。自分たちの大好きな食べ物が、次々に画像にてできて、会社と自分の生活とのつながりを一人一人が考えているようでした。
 工場の見学です。まず、中に入るまでの支度を念入りに行います。マスク、髪の毛を覆うもの、白衣はもちろん、ズボンの裾を入れる薄い靴下を履き、靴を履き替えます。その上で、手洗い、ロールブラシ、エアシャワーを行い、絶対に外からの異物を混入させないようにしてから見学です。中の様子は、企業秘密で、HPで紹介することはできませんが、子どもたちは、しっかり頭に焼き付けました。見学から戻って、早速メモに取り掛かりました。
 いよいよ、調理研修です。4グループに分かれ、作り方を教えていただきながら、取り組みます。マフィン、ドーナッツ、うどん、天ぷらの4種類です。ちなみに、ドーナッツと天ぷらは、油を使うので、慎重に慎重に、調理を進めていました。難しい天ぷらの海老の下ごしらえも、助けていただきながら、上手にすることができました。水が油の中ではねないようにする下ごしらえのコツも教えていただきました。
 みんなで調理研修の会食タイムです!あまりの美味しさに、笑顔がこぼれます。教えていただきながら、作る過程も楽しめたことで、より美味しさと満足感が高まったのでしょう。「美味しい!」「手作りすればいいんだね!」という声が、何度も子どもたちからあがりました。
 そして最後は、質問タイムです。聞きたいことを次々に質問する子どもたちに、一つ一つ丁寧に答えていただきました。
 多くの方々に、たくさんのことを教えていただきました。多くの学びと出会いをいただきながら、会社をあとにしました。日清制粉さん、ありがとうございました!
 夕食は、宿泊するホテルの近くのレストランでいただきました。明日からの農業体験でお世話をしてくださる蒲さんが、レストランで待っていてくださいました。蒲さんに挨拶をしてから、夕食をとります。献立は、子どもたちの大好きな、唐揚げ、チャーハン、そして野菜サラダです。5年のクラスのみんなが揃って、外で食べるというのは、初めてのことです。皆んなで、楽しく会話しながらいただきました。これから、ホテルに向かいます。
 本日宿泊予定のホテルに無事到着しました。全員元気です。
 大変、学びの多い初日になりました。これから子どもたちは、身の回りを整え、入浴を済ませてから、夜の集いを行います。
 改めて、青島月星鞋業有限公司様、新日清制粉有限公司様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。
 二日目の朝がきました。子どもたちは、みんなしっかり寝て、すっきり目覚めているようです。時間通りに集いの場所に集まり、今日の確認をしました。昨晩も、同じ場所で、夜の集いを行いました。今日は、いよいよ農業体験です。天気は晴れと曇り、気温は少し高くなりそうです。こまめな水分補給に気をつけて、活動を進めます。
 朝食は、バイキングです。たくさんのお客様に混じりながら、自分の食べる量を考えながらとります。子どもたち全員が座れるテーブルに座り、朝食を楽しみました。コーヒーを飲みたい!と真っ先にサーバーの前に行った子どもたちが、とても印象的でした。これから、朝日緑源へ向かいます。
 朝日緑源に到着しました。バスから降り、たくさんの荷物を抱えて、研修棟に入りました。はじめに開会式を行いました。改めて前総経理、朝日緑源顧問の蒲さん、そして二日間お世話になる栽培担当のシュウさんに挨拶しました。
 朝日緑源の会社の説明を受けました。これまでの会社の歩み、そして、現在、どんな仕事を行なっているかについて、子どもたちにも理解できるように、分かりやすくお話しくださいました。牛が1600頭いること、牛の餌であるデントコーンを作っていること(私達が食べているのはスイートコーン)、無農薬の野菜作りこだわっていることなど、これからの見学や体験が楽しみになるお話でした。子どもからもたくさんの質問がでました。
 敷地内の見学では、始めに野菜を仕分けしたり保存したりしているところを見ました。大きな冷蔵庫にも入って、マイナス二度を体感しました。次に、牛舎を見渡せる場所で、牛乳ができるまで、どのように牛を世話しているか伺いました。蒲さんの説明に、子どもたちは興味津津、質問が飛び交いました。
 生まれたばかりの子牛を見に行きました。やったーと思わず歓声が上がります。6月7日と8日に生まれたばかりの赤ちゃん牛です。牛も、いつ生まれるか分からないので、24時間体制で、牛たちを見守っているそうです。
 バスで、牛乳を加工する工場に移動しました。
 朝日緑源で搾乳されたものは、車で10分ぐらいの工場に運ばれ、加工処理されパッキングされます。その過程を副総経理さんに通訳を通して説明をしていただきました。その後、昨日できたばかりの牛乳をいただきました。「日本の牛乳より美味しい!」という声が、子どもから出てきました。美味しさの秘密を蒲さんに教えていただきました。
 朝日緑源に戻り、ランチタイムです。社員食堂で、社員の方々と一緒に、同じメニューをいただきました。朝日緑源でとれた新鮮な野菜がメインの献立です。有機農法によって作られた野菜のおかず、しっかり味わって食べました。作ってくださった方々、ありがとうございました!とても美味しかったです!
 二日目の午後は、農業体験です。ビニールハウスの中が大変暑い、ということで、外でアスパラガスの畑の草むしりをすることになりました。アスパラガスを抜かないように、慎重に見て、草むしりをします。大きく育ってしまったアスパラガスは、地下の茎を太らせる役割があることを教えてもらいました。草むしりをしながら、思わず、「有機栽培も大変だなあ」と感想を述べる子もいました。
 次は、いよいよ自分たちが作る、カレーの材料を収穫します。グループでカレーの具材が違い、こだわりをもって計画を立てたようです。畑を移動しながら、じゃがいも、トウモロコシ、人参を収穫しました。隠し味に野菜を使うグループもあるようです。どんなカレーが出来上がるか、楽しみです。
 収穫した野菜でつくったカレー、本当に頑張って、作りました。家庭科の学習が始まって、わずか2カ月ちょっと。それでも、こんなカレーを作りたいという思いがとても強い子どもたちは、悪戦苦闘しながらも、立派にカレーを作り上げることができました。隠し味にコーヒー、チョコレートを入れるなど、工夫もそれぞれでした。
 これから、片付けをし、シャワーで、今日一日の汗を流し、夜レクになります。全員、すこぶる元気です。
 昨夜のレクは、アクシデントにより、ジェスチャーゲームのみになってしまいましたが、最後に、みんなで、シュウさんからいただいたすいかを食べて楽しみました。すでに初夏。夏の夜に、全員で、すいかを味わうなんて、なんて素敵なことなのでしょう。子どもたちにとって、きっと思い出に強く残る一コマになったことでしょう。
 三日目の朝がきました。昨夜、この地方の水不足から、シャワーが出ない!というアクシデントにもめげず、子どもたちは、夜レクを楽しみ、寝袋にくるまってぐっすり寝ました。
 朝5時の起床。子どもたちは、目覚めも良く、起きた瞬間から、話に花を咲かせていました。体温を計り、全員の体調をチェック。水が出ることを確認し、シャワーを利用して、体をサッパリしてから、活動を始めました。
 今朝の第一の仕事は、水不足でできなかったカレーの後片付けからです。みんな、協力してよく働きました。
 朝食前の農作業体験はミニトマトの収穫です。研修施設から少し離れている場所まで歩いて行きます。朝の移動は、とても気持ちが良いです。
 ハウスに到着しました。とってもよいミニトマトを教えていただいてから収穫します。みんな真剣に話を聞き、たくさんのミニトマトを収穫しました。中には、イチゴのような形のミニトマトを見つけて喜んでいる子もいました。パックに山盛りになったミニトマトに子どもたちは大喜びです。その後、蓋の閉まるパックにミニトマトを移し替えました。
 朝食は、とれたてのトウモロコシ、じゃがいも、そして牛乳です。大きな御釜で蒸されたトウモロコシとじゃがいもは、見るからに美味しそうでした。甘〜い、美味しーい、ホクホクしているー、もっと食べたーい、とみんな笑顔です。何にもつけなくても美味しいね、なんでこんなに甘いんだろう、感想が飛び交う、朝食タイムでした。
 農作業体験は続きます。トウモロコシ、キャベツ、ナス、インゲンをとります。とった野菜は、家族へのお土産になります。子どもたちは、家族に喜んでもらおうと、美味しそうなもの、良い品質のものを選んで収穫しました。個数が決められているので真剣です。段ボールにパック詰めをして、収穫は終了しました。
 研修場所に戻り、持ち帰る野菜のパッキングをしました。みんな嬉しそうです。荷物の整理を済ませ、二日間過ごした研修棟を掃除しました。お世話になった方々への感謝を込めて、しっかり綺麗にしました。これでもう体験学習が終わるのかと、みんな寂しそうです。
 研修の閉会式の時間になりました。子どもたちは、その時間になっても、午前中の体験のまとめを書くことに集中していました。先ずは始めの挨拶をしてから、お世話になった蒲さん、シュウさんにお礼の言葉を言いました。そして、蒲さんからは、二日間の研修で学んだことをもとに、これからも農業についての理解を深めてほしいというお話をいただきました。閉会式を終え、感謝の気持ちをもちながら、最後の昼食を食べに行きました。
 いよいよ、朝日緑源の皆さんとのお別れのときがきました。二日間の中身の濃い体験を支援してくださった方々に挨拶をし、朝日緑源を後にしました。蒲さん、シュウさん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。三日間の行程を全て終え、バスは青島へと向かっています。バスの中の子どもたちは、ぐっすりと寝ています。たくさんのお土産話を胸に、きっといい夢を見ているのではないでしょうか。
 この素晴らしい体験学習を支えてくださった、青島月星靴業様、新日清制粉食品(青島)様、山東朝日緑源農業高新技術様、本当にありがとうございました。
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