中学部職場体験学習

  今年の中学部の職場体験学習は、カケン、すまいる青島、ソンドブ、山口銀行、ラルーナロッサ、イオン合肥路店の6社の皆様のご協力をいただくことができました。事前に、生徒の希望調査を行い、それぞれ関心の高い事業所にお世話になりました。
 カケンでは、日本などへの輸出用衣料品の品質試験の方法の説明を受けた後、試験操作を体験させてもらいました。生徒は、顕微鏡を見ながらスポイトを使ったり、何種類もの糸を選んだり、細かな作業に責任を求められることに気づいていました。また、「日本と違うところでいろいろな体験をすると考え方が広がる」という話も聞き、大変印象に残った体験となりました。
 すまいる青島では、まず、雑誌ができるまでの説明を受けました。その後、雑誌内の「日本人学校」のページを実際に作成しました。事前に準備しておいた宿泊体験学習についての紹介文と写真を雑誌用に編集する作業を教えていただきました。1文字1文字を大切にして、誤字脱字を確認したり、写真をトリミングしたりする作業を通して、雑誌作りの大変さを学びました。
 ソンドブでは、パン作りの流れや機材類の説明を受けた後、実際にパンを作る作業をさせていただきました。自分が作ったパンがどのようになるか、焼きあがったパンを見た時の喜びもひとしおです。パン作りでは、『整理、整頓、清掃、清潔、衛星」の5Sが大切であるということを教えていただきました。この5Sは、パン作り以外にも活用していきたいものです。
 山口銀行では、まず青島支店の歴史や銀行業務についてのお話をうかがいました。紙幣を数える実習をさせていただいたり、青島市経済についての講義を受けさせていただいたりしました。銀行の仕事が多岐にわたっていることや、扱っている金額の大きさ、日本国内の銀行業務との違いなど、たくさんの気づきと驚きがいっぱいの1日になったようです。
 ラルーナロッサでは、市場での買い出しに同行させていただき、中国語で値段を尋ねる体験をしました。お店では、厨房で調理のお手伝いをさせていただいたり、接客もさせていただいたりして、お客様への細やかな配慮を肌で感じることができたようです。職業観だけでなく人生観を広げるありがたいお話もしていただき、「感動」を持ち帰ってきました。
 イオン合肥路店では、2階から1階にかけて売り場の説明をしていただきました。フロア奥にはゲームセンターや旬のものを配置し、お客様に入ってきていただくように工夫がされていました。その後、中国語であいさつを練習し、実際に正面玄関にてお客様をお迎えしました。午前中の最後はパン作りに挑戦させていただきました。午後からは、カレー屋での接客を体験させていただきました。担当の方からは、「制服を着ているということはここのお店の名前を背負っているという意識で体験してください」と言葉をいただき、仕事への責任を感じた1日でした。 
 大変お忙しい中、本校生徒を快くお引き受けいただいた6社の皆様、ありがとうございました。
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