第２回校内授業研究会

本日、第２回の校内授業研究会が行われました。これは、６月に行った本校教員の学習指導力の向上のための全体研究授業会の第２回目です。今日は中学部１年生で国語の授業が行われました。内容は俳優でもあり、絵本作家でもある米倉斉加年さんの「大人になれなかった弟たちに……」という、３０年以上も教科書に採用され続けている文学作品の読解です。本校の全職員が参観しに来るということで、中１の生徒達も若干緊張した中での授業でした。 　生徒達は、「丸ごと読み」という手法を用いて学習に取り組みます。この読解の手法は、文字通り場面に分けず、全文丸ごと読んで登場人物の心情にせまる読み方です。太平洋戦争末期、弟のヒロユキを栄養失調で亡くした米倉さんの子どものころの話で、悲しくも強い母親の心情の読解に挑戦します。まずは、一人で読みこんで、母の強さがわかるところを見つけていっていました。 　続いて学習は、一人で読んだ内容を紹介して交流し合う活動に移ります。生徒達は意欲的で、友だちが見つけた母の強さに自分の考えをつなげて、どんどん意見を交流し合っていきました。自分が見つけた母の強さがわかるところと友だちが見つけたところを比べて、新しい発見をする生徒もいました。 　いよいよここからが本題！自分達が読んだ内容から、さらに深い読みを味わうために先生の難しい質問に取り組みます。今日は「僕にとって、お母さんの強さが一番わかるところはどこか？」です。生徒達は悩みながらも自分たちで相談し、意見を作り上げていきました。。 　今日はたくさんの先生達が参観する中、いつも以上の集中力で作品を深く読み味わうことができましたね。参観された先生方からも、「おもしろかった」「内容の深い読みをするね」とお褒めの言葉をもらいました。次からもしっかり学習して、自分の読みの力をどんどんつけていきましょう！ 　放課後に、先生方で今日の授業について協議しました。子供たちに「読む力」をつけるために、今日の授業の展開はどうであったか、子供たちの気付きはどうであったかなど、グループに分かれて意見を出し合いました。「読む力」はあらゆる教科の基礎となるものです。あらゆる学年、教科で、その力を高めていけるよう取り組んでいきたいと思います。